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「強さ」よりも「品格」(関西学院大アメフト部から学ぶ)
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    (2010年4月 聖書と祈り)
    関西学院大学アメフト部では
    10年以上前から
    シーズン前
    顧問の先生から聖書の
    メッセージを受け
    祈りを通して励ましを受けておられる
    そうです。
    これはミッションスクール
    の慣わしだからではなく
    あくまでもアメフト部の
    学生たち自らがそのことを
    欲して始まったことだそうです。
    2011年のシーズン前には
    聖書の言葉を聴いてから
    東日本大震災の震災被災者のために祈りが
    なされたとのことです。
    (2013年 4月 聖書と祈り)
    (2014年 4月 聖書と祈り)
    (2015年4月 聖書と祈り)
    (2016年4月 聖書と祈り)
    (2017年4月 聖書と祈り)
    (2018年4月 聖書と祈り)
    シーズンの始まりにあたり
    まずは聖書の言葉に耳を傾けて
    祈ってから備える関西学院大アメフト部の
    選手のみなさんたち
    神のかたちとしての品格の大切さを
    学べる環境にある
    スポーツ選手は幸いなり
    試合前も聖書の言葉に
    耳を傾ける関西学院大アメフト部のみなさん

    2003年の夏合宿で当時副将だった学生
    急性心不全尊い命を失われて以来
    ゲーム前には聖書朗読と
    相手の安全とフェアプレイを願う祈りが、
    ロッカールームにて絶えることなく
    続けられているとのことです.

     
    スポーツに限らず私たちが何かに
    真剣に取り組み始める際
    誰の言葉に耳を傾け
    誰の言葉を信じ
    誰の言葉に従い
    臨むか
    それってとても大切
    関西学院大アメフト部のみなさんに
    聖書を読んでお祈りされている顧問の先生の
    文章を以下に引用させていただきます。
    (顧問の先生の御親戚にあたると思われる方に
    かつてイスラエルのキブツでお会いしたことが・・・)
    ・・・引用ここから・・・
     「わたしたちはどう祈るべきかを知りませんが、

    “霊”自らが、言葉に表せないうめきをもって

    執り成してくださるからです。

    ・・・神を愛する者たち、つまり、

    御計画に従って召された者たちには、

    万事が益となるように共に働くということを、

    わたしたちは知っています」。

    (ローマ8・26〜28)

     「アーメン!」。ロッカールームに響いた声に私の鼓膜は激震した。

    アメリカンフットボール関西学生一部リーグ戦、

     

    全勝同士の関西学院大学と立命館大学の対戦直前の

    ロッカールームである。

     

    ウォーミングアップを終えた選手とコーチ、

    スタッフ百余名が円陣を組む。

    そこでの聖書朗読とメッセージそして祈りが私の役割である。

     

    昨シーズンからこの役割を担っているのだが、

    今シーズンは副部長も兼ねている。

     この試合前の祈りは伝統的なものだが、

    部長やコーチが決めたものではない。

    部員たちが自発的に決めるものである。

    昨シーズン前半は試合前ウォーミングアップの前に行っていた。

    しかし後半になって、試合直前に行いたいと依頼された。

     私にとってこれ程の「プレッシャー」はない。

    未体験ゾーンであった。

    激しい身体的コンタクトを伴う試合に臨む選手たちは

    緊張の極限にある。

    特に今シーズンの優勝の行方を決める

    全勝同士のライバル対決ともなれば、

    全員のテンションの高さは半端ではない。

    クールダウンさせつつモチベーションを降下させないように。

    彼らの「腑に落ちる」メッセージ、

    祈りでなければならない。

     

    監督と相談して一分三十秒と決めているが、

    誤解を恐れずに言えば、

    チャペルアワーの三十分より「疲れる」一分三十秒である。

     立命戦では上記の聖書を読んだ。

    百余名の眼差しが痛いほどである。

    トチれない。

    彼らの目を見返しながら語る。

    途中で、主将を始め泣きながら

    祈っている選手たちの様子が伝わってきた。

     激戦の末勝った。

    「勝っても負けても、このゲームが皆にとって生涯の宝になるように」

    と祈ったのだが、試合後「祈りどおりになりましたね」

    と弾んだ声が返ってきた。

    キリスト教主義教育は、

    キリスト教の精神に基づいて、

    さまざまな分野での教育を意味するであろう。

    課外でのキリスト教主義教育の喜ばしい瞬間である。

     

    (関西学院大学キリスト教徒文化研究センター教授

    関西学院宗教センター宗教主事)

    キリスト教学校教育 2004年12月号

     

    ・・・引用ここまで・・・

    アメフトの
    関西学院大学にせよ
    箱根駅伝の
    青山学院大学にせよ
    「〜学院大学」と名のつくところは
    ミッション系大学と言うことで
    建学精神の土台に
    バイブル(聖書)の価値観が
    色濃くあります。
    バイブルが
    私たちに
    示すのは
    勝ち負けこそ
    すべてとみなす
    勝利至上主義ではなく
    勝利至上主義に勝る道
    生きる上での
    美しさと言うか
    カッコよさと言うか
    品格と言うか
    わたしたち人間の
    すべての営みを
    通して
    創造主なる神の栄光が
    現れているかどうかが
    最も重要と言う価値観
    かつて
    札幌冬季五輪で
    フィギュアスケートで
    ジャネット・リン選手が
    尻もちをつき
    金メダルを取れませんでしたが
    その時に天を仰いで微笑んだ
    ジャネットのありかたが
    結果として
    金メダルの選手以上に
    観客の心に深い感動の記憶として
    刻み込まれることになったことを
    思い出します。
    ジャネットも
    キリスト者として
    聖書の価値観に生きようとして
    競技に臨んだ選手でしたね。
    かつて
    私の大好きな
    マーシャルアーツの
    ベニーユキーデという選手が
    いました。
    試合前には
    必ず聖書を読み
    聖書を胸の前に置きながら
    仰向けに寝てお祈りして
    それから試合に臨みました。
    ↓↓↓
    格闘技であるにもかかわらず
    目を覆いたくなるような
    残酷さは
    そこには不思議と見られず
    いつも美しさというか
    品格さが
    にじみ出て
    さわやかさが
    漂っていたように
    感じたものです。
    なぜだろうと考えました。
    それは、
    勝っても負けても
    対峙する相手への
    尊敬のまなざしが
    ベニーには
    絶えず
    あふれていたからだと
    思いました。
    これは
    スポーツ競技にかかわらず
    ビジネス、
    教育
    福祉
    すべての
    人間関係の営みに
    共通する
    欠かすことのできない
    ことがらだなあと
    改めて思わされます。
    わたしも
    今日
    自分自身の生き方を
    通して
    会う人を
    心から尊敬して
    神さまが
    どういうお方かが
    現わされるような
    あり方を示していきたいと
    思わされます。
     あなたがたは、
    代価を払って買い取られたのです。
    ですから、自分のからだをもって
    神の栄光を現しなさい。
    (新約聖書 1コリント6:20)
    これから
    釧路でも
    戸外のスポーツが
    盛んになる季節
    釧路のスポーツ選手たちも
    さまざまな競技会場で
    関西学院大アメフト部の
    みなさんのように
    バイブルが読まれて
    祈りで力づけられたら
    どんなに素晴らしいでしょう!
    最後に
    関西学院大アメフト部で
    シーズン前そして試合ごとに
    聖書の言葉が読まれ祈りがなされる
    きっかけとなった
    2003年の学生の方の召天から
    10年後
    次のようなブログが
    故人を偲ぶ形で残されています。
    このブログには
    関西学院大アメフト部の
    安全観がにじみ出ているようです。
    ここまで徹底した安全対策を
    されているアメフト部は
    日本全国どこを探してもないんじゃないか
    と思われるほどです。
    続き↓
    ・・・引用ここから・・・
    投稿日時:2013/08/17(土) 08:01
     8月16日は、平郡雷太君の命日である。
     2003年8月16日、
    兵庫県東鉢伏高原で
    合宿中に彼が急性心不全で亡くなってから、
    この日がちょうど10年。
    いま同じ場所で合宿中の部員や監督、
    コーチたちは、早朝練習が始まる前、
    彼を偲んで黙祷を捧げた。

     高校生の勉強会のため西宮にいる僕は、
    朝から上ヶ原の第3フィールドに出向き、
    平郡君の死を悼んで植えられた山桃の木に向かって黙祷し、
    彼に語りかけてきた。

     チームは彼にいくつかのことを誓った。
    その内容は、山桃の木の下に設置されたプレートの碑文に刻まれている。
    ?君のファイターズにおける生き様を記憶し?
    部が存続する限り君の事故を教訓にして、
    常に安全に対する意識を高めることを心掛け?
    フットボールに対する君のひたむきな情熱を
    部関係者全員が学び、
    心新たに日々の活動に邁進する……
    というようなことである。
     そして「これからは、この地より後輩たちを見守り、
    励ましてください」とお願いして碑文を結び、
    最後に
    「一粒の麦は地に落ちなければ一粒のままである。
    だが死ねば多くの身を結ぶ」
    という新約聖書の言葉が添えられている。

     この碑文は、ただの追悼碑ではない。
    いまも練習のために集まって来る部員が全員、
    その前にたたずんで、
    この碑文を読み、
    碑文の内容を胸に刻んでグラウンドに降りる。
    チームで長く活動している4年生も、
    入部したばかりの1年生も、
    その姿に変わりはない。

     もちろん、いまの部員で彼と面識のあった者は一人もいない。
    それでも、チームがいつも彼のことを語り継いでいるから、
    彼のことはすべての部員が知っている。
    チームの監督やコーチ、
    それに顧問の前島先生らが折に触れて彼のことにふれ、
    この記念樹が植えられた由縁を話し、
    プレートの碑文に込められた意味を語り継いできたからである。

     「常に安全に対する意識を高めことに心掛け」
    ということについても、真剣に取り組んでいる。
    チームには何人ものチームドクターがいるのに加え
    (合宿中も交代で参加してくれている)、
    プロのトレーニングコーチや理学療法士を置いて、
    安全な練習、事故に対する素早い手当などを
    心掛けるようになったのは、
    彼の事故が起きてからのことだし、
    毎年、新しいチームがスタートするときには
    小野ディレクターによる安全講習会を行っている。
    もちろん、全員の健康状態のチェックも厳密に行っている。
    入学時の脳検診(MRI)によって、
    日常生活では気がつかなかった
    脳の症状が見つかった部員もいる。
    脳震盪を起こした部員が練習に復帰するための
    厳密なマニュアルを定め、それを厳守させてもいる。

     気温の高い夏場は、
    練習開始時間も夕方5時以降に設定、
    熱中症に備えている。
    トレーナーは常に水分と塩分の補給を呼び掛け、
    休憩のたびに「頭の痛い者はすぐに申告を」
    と大きな声を掛ける。
    もちろん、練習自体も短く区切り、
    必ず水分やサプリメント補給の時間を設けている。

     夏の合宿中には、決まってこんなシーンを見掛ける。
    監督が自らホースを持ち、
    部員のヘルメットを脱がせて
    頭から水をかけて回るシーンである。

     すべてが安全に対する取り組みである。
    先日も久しぶりに合宿の慰問に行ったという
    OBの一人が「僕らの頃には、想像もつかない取り組み」
    とフェイスブックに投稿していたが、
    10年前といまでは安全に対する
    取り組みが変わってしまっている。

     こんな風に書くと
    「そんな練習で日本1のチームが出来るのか。
    平郡君に約束した日本1のチームが作れるのか」
    という疑問をもたれる方もあるに違いない。

     だが、それは杞憂である。
    いわゆる「根性練」でなくても、
    チームを強くする方法はある。
    チームの指導者が確信を持って、
    人間の身体構造から考えた合理的な練習、
    最新のメソッドを取り入れたより効率的なメニュー、
    食事の取り方や栄養バランス、そして適切な休養時間の確保。
    そうしたことに配慮しつつ練習メニューを組めば、
    十分に選手を鍛えることは出来る。
    それは、そうした取り組みに目を向けた以降の
    ファイターズの成績が証明している。
     この2年間の甲子園ボウル2連覇は、
    安全を最優先した練習の成果
    と言っても過言ではないのである。
     平郡君! そういった次第です。
    チームに関係する全員があの日、君と約束した
    「君の事故を教訓にし、常に安全に対する意識を高めることを心掛け、
    フットボールに対する君のひたむきな情熱を全員が受け継いで」
    活動を続けています。
    安心して、これからもファイターズの活動を
    見守ってください。
    ・・・引用ここまで・・・
    ↓↓↓↓
    今回の負傷した関西学院大アメフト部の
    選手の心と体の回復のために
    毎日お祈りしています!
    みなさまのワンクリックは
    大きな励ましとなります!
    カテゴリ:- | 09:33 | comments(2) | trackbacks(0) | - | - |
    コメント
    水谷先生、ありがとうございます!
    | Hiro | 2018/05/23 3:39 PM |
    本日、拙FBで紹介しました。この記事がこのタイミングで豊かに用いられますように!
    | 水谷潔 | 2018/05/23 2:46 PM |
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